ＵＫロックバンドのオアシス、邦画初主題歌

初公開となる「シュガー＆スパイス」のポスター写真。柳楽優弥と沢尻エリカのヤングフレッシュコンビの演技に期待！

初めて邦画に楽曲を提供することになった英国のスーパーロックバンド、オアシス（Ｃ）ＭＩＴＣＨ　ＩＫＥＤＡ　２００５

英国のスーパーロックバンド、オアシスが、俳優、柳楽優弥（１６）主演の映画「シュガー＆スパイス～風味絶佳～」（中江功監督、９月１６日公開） で、初めて邦画に主題歌を提供することが１７日、分かった。昨年、英バンドとして約２８年ぶりにオリコン１位を獲得した新アルバムなどから４曲を提供。 “カンヌ男優”と世界的ロックバンドのコラボで、珠玉のラブストーリーを作り上げる。

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「シュガー＆スパイス」は、山田詠美さんの同名小説をもとに、思春期の少年の切ない初恋を描く物語。一昨年のカンヌ国際映画祭で日本人初の最優秀男 優賞を獲得した柳楽が初のキスシーンに挑むことでも話題の映画だ。製作サイドでは、“カンヌ男優”の新作ということもあり、早くから海外配給をにらんでい た。そこで主題歌は海外アーティストの傑作ラブソングに！と考えたところ、真っ先に思いついたのが、ビートルズの再来と称されるオアシスの存在だった。

昨秋早速オファーしたが、さすがにこれだけの大物バンド。今まで何度も邦画への主題歌提供の話はあったが、１度も首を縦に振ったことはない。だが、 同映画を担当するフジテレビの大多亮プロデューサーと中江監督コンビによる前作「冷静と情熱のあいだ」（平成１３年公開）で主題歌に起用されたアイルラン ド歌手、エンヤ（４３）の「フォーラヴァーズ」が、映画公開後、瞬く間にミリオンを達成したことや、柳楽の新作に参加することの意義を説明。２月上旬、つ いに了承を得ることに成功したという。

映画で使用されるのは、昨年５月に発売され、英バンドとして約２８年ぶりにオリコン１位を獲得したアルバム「ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース」か ら、「レット・ゼア・ビー・ラブ」、「ライラ」、「マッキー・フィンガーズ」の３曲と、名曲「ロックンロール・スター」の計４曲。特にメーンで使われる 「レット・ゼア・－」の美しくも切ないメロディーは物語にピタリと溶け込み、観客の涙を誘うこと間違いなしだ。

「冷静－」で一大ブームを巻き起こした大多プロデューサーは、今回も相乗効果を期待。「レット・ゼア・－」が使用された新予告編は２２日から劇場で上映される。

■シュガー＆スパイス

高校卒業後、特に目的もなくガソリンスタンドで働いていた志郎（柳楽）は、新しく入ってきたバイトの乃里子（沢尻エリカ）にかつてない感情を抱く。 その気持ちは次第に膨れ上がり、ある日、志郎は乃里子の前で初めて自分の気持ちを告白。乃里子を優しく抱き合しめながら、志郎は「これが恋なんだ」と実感 する。幸せな今後を想像する志郎。すべてがうまくいっていると思っていた。乃里子の前に元カレが現れるまでは…。ドラマ「東京ラブストーリー」や映画「冷 静と情熱のあいだ」をヒットさせた大多亮プロデューサー、中江功監督タッグの最新作。

■オアシス

リアム（ヴォーカル）、ノエル（ギター）のギャラガー兄弟を中心とした４人組バンド。「英史上ビートルズ以来の最強ロックグループ」と称される。 ９４年４月にシングル「スーパーソニック」でデビュー。世界的に名を知らしめたセカンドアルバム「モーニング・グローリー」は１３００万枚を突破、ビート ルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を抜き、英史上最多売り上げを記録。これまで６枚のアルバムを発売し、全世界 ５４００万枚（日本３５０万枚）を売り上げている。

[2006/4/18 Sanspo ]