柳楽優弥、石原さとみ初共演…
人気小説「包帯クラブ」映画化
作家・天童荒太さん(46)の人気小説「包帯クラブ」が、柳楽優弥(16)、石原さとみ(20)の主演で映画化さ れることが15日、分かった。人々が傷ついた場所に包帯を巻いて心を癒やしていく「包帯クラブ」の高校生たちを演じる。「トリック」や「明日の記憶」で知 られる堤幸彦監督(51)がメガホンを執り、すでに関東近郊で撮影開始。今秋の公開を目指す。
昨年2月に刊行された「包帯クラブ」(筑摩書房刊)は、天童さんが若者に向けて約6年ぶりに執筆した小説。TBS系「王様のブランチ」から人気に火がつき、現在18万部を超えるベストセラーとなっている。著者の元には十数社から映像化の依頼があったという。
「傷ついた人の、傷ついた場所に包帯を巻き、その風景をデジカメで撮影して傷ついた人のアドレスに送り返し、心を癒やす」。そんな風変わりな活動を繰り広げる「包帯クラブ」の高校生たちの姿を描く。誰もが傷つきやすい現代社会に、心のケアのあり方を問いかける作品だ。
柳楽が演じるのは、クラブのリーダーで、妙な関西弁を操る謎めいた少年・井出野辰耶(通称ディノ)。一方の石原は ディノと病院で出会い、クラブの活動に参加する少女・騎馬笑美子(ワラ)役。そのほか4人の男女がクラブを構成する。昨年12月末に顔合わせを兼ねて6人 で合宿を行った。柳楽と石原は今回が初共演だが「意気投合できた」(スタッフ)という。
撮影は今月11日にスタート。2月上旬までの予定で、関東近郊で全編ロケによる撮影を行っている。関西弁を特訓す るなど強い意気込みで挑んでいる柳楽は「今までとは違う役を演じるのが楽しみです」。言葉遣いが乱暴な今どきのキャラクターを演じる石原は「ワクワクしな がら演じています」。堤監督とはドラマ「H2」以来だが、「今回はがっつり組むことが出来るのでうれしい」と話している。
一方、「大帝の剣」「自虐の詩」と監督作が続く超売れっ子の堤監督は、「素晴らしい純粋性を持つ原作と出会うことができ、身が引き締まる思いです」。完成は4月上旬の予定で、配給の東映では全国250スクリーンでの公開を見込んでいる。
(2007年1月16日 Yomiuri )
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