柳楽優弥、包帯で子供癒やす…ユネスコに寄付
映画「包帯クラブ」(15日公開、堤幸彦監督)に主演する俳優の柳楽優弥(17)が13日、東京・恵比寿の民間NGO「日本ユネスコ協会連盟事務 局」を訪れ、映画の撮影で使わなかった包帯約1200本を寄付した。包帯は同協会を通して、医療用品が不足しているアフガニスタンやネパールの診療所に贈 られる。柳楽は映画のストーリー同様「この包帯で子供たちが癒やされれば」と語った。
柳楽はジャケットにネクタイ姿で事務局を訪問。アフガニスタンの首都カブールにある「母と子の診療所」のムハマド・アスガル・アフマディアル医師、日本ユネスコ協会連盟・内田眞朗事務局長に包帯約1200本をプレゼントした。
同診療所では毎日300人の子供や母親の治療を無料で行っているが、慢性的な医療用品不足に悩まされているという。この日偶然来日中だったアスガ ル医師は「包帯は毎日4~5件行う手術に使いたい。冬の厳しいカブールでは子供たちがストーブでやけどする事故が増えています。その治療にも役立ちま す」。柳楽は「この包帯で世界の子供たちが癒やされればすごくうれしいです」と照れながら語った。
映画は、人々が傷ついた場所や物に包帯を巻き付け、癒やしを与える活動を繰り広げる「包帯クラブ」の若者を描いた青春ドラマ。撮影では約2000 本の包帯が使用されたが、使わなかった分の包帯がアフガンとネパールの診療所に寄付された。劇中、柳楽演じる主人公は、アフガンをはじめ恵まれない国の子 供にも思いをはせる。「僕もそのセリフにはすごく共感した。実際に包帯が渡せることになってうれしい」
アスガル医師は最後に柳楽と握手を交わし「カブールにぜひお越し下さい。私が案内しますよ」とラブコール。旧政権タリバンが勢力を拡大しており、 現地は危険な情勢だが「行ってみたい。ドキュメンタリーとか撮ってみたいですね。最近は注目して見るようにしてます」と目を輝かせた。
(2007年9月14日 Yomiuri )
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