“カンヌ男優”柳楽優弥が「星になった少年」に主演
今年5月、映画「誰も知らない」でカンヌ国際映画祭史上最年少の男優賞を受賞した俳優、柳楽(やぎら)優弥(14)=写真= が来年夏公開の映画「星になった少年」に主演することが21日、発表された。少年ゾウ使いになる夢をかなえ、事故で短い生涯を終えた実在の男の子の物語。 「南極物語」「子猫物語」を大ヒットさせたフジテレビが製作、放送中のドラマ「人間の証明」の演出を手がける河毛俊作ディレクター(51)が初メガホンを 取る。
世界が熱い視線を注ぐ14歳のシンデレラボーイが新作で演じるのは、実在した少年ゾウ使いの坂本哲夢さん。今年3月に発表された哲夢さんの母親、小百合さんが綴った手記「ちび象ランディと星になった少年」(文春ネスコ刊)が原作だ。
この日、都内で会見したフジテレビ映画事業局の小岩井宏悦プロデューサーは、「柳楽くんと出会って一気に企画が進んだ」と“逸材“との出会い振り返っ た。同氏は以前からこの企画を温めていたが、決定的な哲夢役に巡り合えずにいた。オーディションをしようかと迷っていた矢先、男優賞受賞のニュース映像 で、柳楽の強いまなざしと存在感にひとめぼれ。翌日には所属事務所に電話し出演交渉をするという速攻をキメた。
亀山千広局長も「とにかく面構えがいい。意志の強さが顔に出ていて、アイドルというより役者の顔をしている」とゾッコン。同氏は「この作品には母子(親 子)、動物、少年の成長という映画であたる3大要素が入っている」とフジお得意の“国民的映画”の誕生を約束。同局が持つ実写映画の興収記録(別表)を塗 り替える腹積もりだ。
柳楽自身、カンヌ後初の映画に思いは熱い。今週末から関東近郊でゾウの調教の合宿を行い、来月中旬にはタイの国立象保護センターで短期の訓練コースを受 講する。中学3年の受験生でもあり、夜は家庭教師つきで勉強するというハードスケジュールだが、「ひとつの夢に向かって一生懸命に生きた哲夢さんに恥じな い芝居をしたい」「演技ではなく本物の象使いになれる位まで頑張りたい」とやる気がひしひしと伝わるコメントを寄せた。カンヌの次は、“国民的”映画で日 本一を目指す。
★星になった少年
哲夢(柳楽優弥)は動物プロを経営する両親の不仲や学校でのいじめが原因で内にこもりがち。だが、ゾウと心を通い合わせるという天賦の才に恵まれ、小学 校を卒業後、タイのゾウ訓練センターに留学する。たくましく成長し帰国した哲夢は「ゾウの楽園を作る」と大きな夢に向かって進み始めるが…。10月中旬に 千葉県内でクランクイン。タイ・チェンマイで長期ロケを行い来年1月に撮了。東宝配給で来年夏公開。
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