柳楽＆凛子が声優世界デビュー

　女優の菊地凛子（２６）と俳優の柳楽優弥（１６）が、７本の短編作品を集めたオムニバスアニメ映画「Ｇｅｎｉｕｓ　Ｐａｒｔｙ」（７月公開）で声 優デビューすることが１４日、分かった。同作品は来年２月に米ワシントンで開催される日本文化紹介のための「ジャパン・フェスティバル」に進出することも 決定。ともに世界的な映画祭をにぎわせた２人が今度は日本アニメの顔として海を渡る。

　カンヌ映画祭主演男優賞受賞の柳楽とアカデミー助演女優賞ノミネートの菊地。世界の映画界に認められた２人が声優として海外へ打って出る。

　ともに声優初挑戦の２人が共演するのは、７本の短編を集めたアニメ映画「Ｇｅｎｉｕｓ―」のうちの１本となる「ＢＡＢＹ　ＢＬＵＥ」（約１５分、 監督・渡辺信一郎）。久々に再会した幼なじみの高校生の男女が授業を抜け出して不思議な旅に出るという青春ラブストーリー。柳楽と菊地が主人公の高校生の 繊細な感情を演じる。

　同映画はヒット作「鉄コン筋クリート」を手掛けた日本アニメを代表する製作会社「ＳＴＵＤＩＯ４℃」のもと、トップクリエーター７人が作品を持ち 寄った短編オムニバス。日本アニメは欧米でも人気が高いが、同映画も来年２月に米ワシントンＤＣのケネディセンターで開かれる日本文化の紹介イベント 「ジャパン・フェスティバル」での上映が決定。２人の出演でアニメだけでなく、世界の映画関係者の注目を集めることになりそうだ。

　このほどアフレコを終えた柳楽は「絵に声を合わせるのが難しかったです。声優の仕事は初めてなので刺激的な、楽しい経験でした」。菊地は「口を合 わせるのがすごく難しかったんですが、途中から慣れてきて、それがだんだん快感になってきますね」。２人のアフレコを見守った渡辺監督も「抑えた演技で、 なおかつ声だけでも存在感を出せる人、ということで２人を選びました。どちらも最高に気に入っています」と絶賛している。

2007/3/19 Yomiuri